熱心に掃除をしている人に鬼一(鈴木英治著―突きの鬼一の主人公)が「熱心に掃除をしているな」と声を掛けると、「掃除をするときれいになって気持ちがよくなるので大好きです」と答える。私もこの人と同じ経験があるがあるので、言っていることはわかるが、大好き、とまではいかない。でも、この小説の中の奉公人を見習って、気になるところを片づけると、本当にすっきりとして気持ちがいい。こんな言葉に反応するようになったんだなあ、と変なところで感心している。
月: 2020年1月
サダの事件簿 菊池貞幸
実際に北海道で警察官をしていた人の話。私の品性と比べて、この人の品性は本当に尊敬に値すると思う。特に第3話の家出娘(不良少女の更生の話)には感心した。ちゃんと叱ることだ大切だがその叱り方が刑事の仕事からの経験が聞けて参考になる。養護教諭から、教え子の女子生徒がチンピラの家に入り浸りになっている、連れ戻して欲しい、との依頼を受ける。早速出かけて、居留守を使うチンピラの家の前で、「16歳の女の子と遊ぶと合意があっても条例違反になる」と脅しをかける。娘は自宅に戻るが、「なぜ警察に行ったのか」と逆ギレしているので、娘を叱ってほしい、と電話が入る。茶髪の娘はサダさんを見て出ていこうとして止めても無視する。ここでサダさんは、「こういう娘は優しい言葉だけじゃダメだ」と判断して、「サカリのついたドラ猫じゃあるまいし、学校をさぼって男あさりをしているのか」娘は目を皿にして怒り、「なに、言ってんのさ」私は娘の襟首をつかみ、軽く足払いを掛け、床に叩きつけてやった。娘はそのまま泣き伏す。これはまずかったのかなと思うが、父親に矛先を向け、「やいやい親父さんよ。こんなになるまで良く放っておいたな。バカ親父さんよ。あんたがバカ娘を甘やかして育てるから、このざまよ」と、娘の前で思い切り罵倒した。娘がそのとき、泣き顔を私に向け、「お父さんは悪くない」、仕事は終わったな、と私は思った。→私にはとてもできなかったが、この一連の呼吸ってとても凄いと思います。この後、娘は更生し、チンピラも事件を起こさなくなる。どういう相手であっても気にかけて連絡を取り続けていれば、事件が事件にならずにすむ、という彼の哲学を聞かされる。 又第4話の自転車泥棒も青少年の歩道の話だ。自転車のかっぱらいの少年とのやり取りが面白い。目を付けた男子生徒の横にさりげなく近づき会話を聞く。「チャリ、かっぱらっていくか。」「おう、これ、鍵ついていないぞラッキー」これを聞いた後、少年たちに近づく尋問する。警察だと知り青ざめて、「借りるつもりだったんです」「何をふざけたことを言ってやがるんだ。お前たちの会話を聞いていたら、チャリ、かっぱらうと言っていたじゃないか」「本当に借りるだけで後で返しに来るつもりだったんです」と更に言い逃れようとする。→ここで負けずに「寝ぼけたこと言ってんじゃねえよ。中略 そんな屁理屈通用すると思ってんのか。おい、こら。」一括すると。高校生らはとたんにシュンとして、「僕たちが間違ってました」と深々と頭を下げた。謝られると弱いサダさんはそのまま説教をして放免する。そのすぐ後に、常習の不良少年を捕まえるが、盗まれた自転車の持ち主の主婦に、自分で稼いだ金で、弁償するように進める。実際に彼はダムでアルバイトをして、返金し、更生していく。 第9話 一人の韓国人の生涯 この話は北海道に住み着くことになった、韓国人の話だが、彼は韓国で農家の長男として生まれたが、日本の官憲に無理やりに樺太の炭鉱に連れていかれる。ソ連軍の侵攻から逃れる途中、彼は日本軍に焼き殺されかけるが逃れて、ソ連軍につかまり、日本人女性と結婚し、韓国への引き上げができず、やむなく妻の実家の北海道にやってくる。その後の彼の苦労話が続くが、やはり日本は韓国にひどい事をしていたのだなあ、という事実を知り、今の日韓の事件を聞くたびに少し違う印象を持つようになった。
夢を釣る(吉原裏同心抄5)佐伯泰英
前の巻で密かに吉原会所の四郎兵衛頭取から頼まれていた事柄が、彼の後をついで、八代目を就任してほしいと、いった内容であったことが、明らかになる。幹二郎は熟慮の末、それを受ける決心して、番方の仙右衛門を訪れ、彼の支持を得たところで、周りにも打ち明ける。 伊勢亀のご隠居の墓参りに、汀女は私は行かないので「幹二郎と麻」の二人で行くように勧め、なおかつ「麻になさけをかけておあげなさい」とまで、言ってしまう。巻末で(幹二郎の胸に麻の身体が寄せられた)というところで終わる。又、幹二郎が付き合う2人の同心、吉原の担当のダメ同心、村崎と出来物の桑平同心をそれぞれの窮地から救ってやる。時間の楽しみは、八代目となった後の幹二郎への周りの人たちとの関わりあいが、どう変わっていくのかが特に楽しみだ。
生きていればこそ
今日から朝の見舞いはカットして、昼と晩にした。起きてから昼までの時間で色々と用意ができる。12時の出発を前に、又色々と言われると思うと気が重い。でも植物人間になっていれば、顔は見れても全く話ができない。そう考えれば、やはり起きて生きてくれているのはありがたい事なんだろう。そう思うことにした。
母の転倒で生活の組み換え
2019年12月26日 8時前母がトイレを出たところで転倒
救急車で搬送され、どこも骨折はしていないと言われ帰ってきたが、その日ベッドから起き上がることも出来ず、見舞いに来たケアマネジャーさんの手配で、入院の運びとなる。再度調べてもらうと、胸椎の圧迫骨折が2か所あるのが判明した。痛みのせいか食事をとらなくなり、何か本人が食べれそうなものを持ってきてくれとの事。衰弱死しては大変なので、昼食と夕食には必ず何か持って食事介護に行っている。1/4の夕食あたりから、食欲が出始め、1/5には水分補給の点滴もはずれ一安心だ。
だが、次に気になるのは、コルセットとリハビリをちゃんとするか、1月半ばには退院をしてほしいと言われているので、その後どうするかだ。どの程度まで回復するのか不明なので、ちゃんとした方針が出ない。
一日2回、何かしらの物をもって病院に行って1時間半過ごして帰宅すると、洗濯や買い物などの家事に追われて、本当に何もすすまない。
確定申告等の大事な用事が控えているのに、全く進んでいない。もう一度生活を組み直さなければいけない。
●最も中心に行うもの 整理
●それに伴い 読書量を減らす 家族や友人との付き合いを減らす テレビもラジオも見たり聞い たりする回数を減らす
●保険の申請等 一つ一つ片づける