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新酔いどれ小藤次(⑤)「柳に風」(佐伯泰英)

 駿太郎、腕を上げる

文庫本カバーより

 駿太郎は順調に成長して、背丈も小藤次より2寸も高くなる。前の巻で小藤次に弟子入りした、二人の旧森藩の侍も腕を上げて、これらの脇役が活躍する場面が、だいぶと紙面をさくようになった。又、新たに破戒坊主の「瑞願」というご近所さんが現れる。佐伯さんのシリーズには大抵、自分中心キャラの人が出てくるが、小藤次シリーズでは、又一人加わって随分人数が多いように思う。何か意図するところがあるのだろうか。今回は全巻で小藤次に懲らしめられた悪い浪人達の親玉との対決になる。小藤次と脇役人の活躍で悪は退治されることになります。小藤次は自作の竹とんぼを武器にして、例えば「すっと、頬を傷つける」をいうような、攻撃を見せます。私も子供の頃竹とんぼで遊んだとき、確かに空に向かってとぶものの、コントロールなど、とてもできないおもちゃだったように思います。それが、有力な武器になるとはとても思えないけれど、今回同じ事を駿太郎がしたときは、これはあり得へんやろ、と思いましたわ。

駿太郎、人を切る

 何と今回、駿太郎が悪党を遂に切り殺します。11歳ですよ。その後、特に本人が殺人のショックを感じたというシーンも出てきません。すごいです。津本陽の柳生兵庫助のシリーズで、やはり、少年の兵庫助が爺様からの教え通りの剣使いをして、悪人を懲らしめる場面が出てくる。それは新陰流の厳しい教えが、兵庫助の身に着いた様子を見て、感動したのを思い出します。駿太郎の場合は感動より、なんぼなんでも早すぎひん?と感じますわ。

西部劇の冒頭の景色やイラスト

 13:00にBSプレミアムにチャンネルを合わすと、明らかに西部劇とわかる、歌とイラストが現れた。それが何故か懐かしくて、そのまま見てしまう。題名はジョンウェイン出演の「エルドラド」。本日も同じ時間にチャンネルを合わすと、映画音楽はインストラメンタル曲だが、景色がアメリカの大自然、ここはどこかな?と思っていると、「オレゴン魂」というタイトルで、出演はジョンウェインとキャサリーンヘップバーン。彼女の映画は「旅情」しか見ていないが、印象に残っている映画なので、今日も見てしまおうと思う。それにしても、オレゴンの景色は本当にすばらしい。日本の田舎の景色も素晴らしいが、この雄大さはアメリカならだろう。子供の頃に憧れたアメリカが目の前に現れる。ジョンウェインとキャサリーンヘップバーンのあまり噛み合っていないような掛け合いがおもしろかった。別れの時、互いにひかれあってはいるが、結ばれる事は考えられない、と二人がそれぞれ思っている。又、もう会うことは多分ないとわかっていながら、再会を約束するシーンもホロ酸っぱい。大自然の中に小さくなっていく彼女の馬影が、この時代に生きていた人たちの生き方を表しているようだった。

向こう岸見ているだけでは渡れない

 コシノジュンコさんのお母さんの言葉。今日(2019/8/1)から日経の私の履歴書に彼女の連載が始まった。その中で母からもらった大事な言葉として紹介されている。ただ憧れていてもだめだ、という事だと思う。向こう岸には色んな意味があるんだろうけれど、まず実行すること、を自分の習慣にするのに、とても分かりやすい言葉だと思う。

思い出すのは祖父母のこと

 昼食の弁当をほとんど一人で食べ、ビールも一缶空ける。多分酔ったのだろう。テーブルでこっくり、こっくりとしだし、突っ伏してしまう。起こしてベッドに行こうというと、「はい」と元気よく返事をするが、動こうとしない。又声を掛けると、「はい」と元気よく返事をする。それを何回か繰り返した後に、やっと引っ張って立たすことができた。ずっと支えてベッドまで連れていくが、横になれない。何とか足をベッドに上げるが、頭が枕まで届いていない。寝てすぐに、「暑い」としきりに言う。扇風機を強にするが、また「暑い」というので、窓を閉めてエアコンを掛ける。しばらくすると、「首が痛い」というので、なんとか上に引きずり上げる。私の顔を見て「お母さんは?」と尋ねる。母の母はもう40年以上も前に亡くなっている。「もう死にはったやんか」というと、うなずいたが、眠りにつきながら、「お母さん、お母さん」と何回か言って、涙を流している。もう、母は99歳だが、何かにつけて、母の父母の事を呼び掛けている。この年になっても思い出すのは自分の両親の事なのだろう。母はよく祖母のことを、面倒くさそうに言っていた記憶があって、「母は祖母の事を嫌っているのかなあ?」と考えていたことがあったが、決してそうではなかった。祖母の葬式のときに、泣き崩れていた姿を思い出す。自分がもうすぐ、この世から旅立つことを始終考えて、祖父祖母の事をどう思い出しているのだろうか。

新酔いどれ小藤次「姉と弟」佐伯泰英)

文庫本カバー表紙より

① 駿太郎は11歳になり、背丈も小藤次を超えた。船の操作も研ぎの腕も技前を上げた。 ②飾り職人の父に弟子入りしたお夕が気鬱になり、それを駿太郎が立ち直らせる。 ③駿太郎のなくなった実の父母がどこに葬られたかを、小藤次が駿太郎の為にあきらかにしようと調べ始める。「明日にも訪ねようと小藤次は胸に刻み込んだ」とあって、その翌日に駿太郎の父の調査を始める。この行動に移す迷いのなさ、は見習わないとダメだな、を私への戒めとしました。④ 小藤次が3人の悪事を働いた強盗を捕まえる。それが縁で北町奉行と奉行所に関わりのある岡っ引きや、空蔵のライバルの読売屋と新たに知り合いになる。 ⑤そして駿太郎の実父母の墓が完成する 。割と、今回は沢山の事柄の発展があった巻でした。両奉行所と関りができたことで、今後の事件の量も増えるし、駿太郎の活躍の場が増えてきそうです。

オランウータンジャングルスクール

 2019/7/27(土)開始 全10回 番組HPより「インドネシア・カリマンタン島のオランウータンのリハビリ施設では乳児から若者まで、野生に戻るための訓練が行われる。小学生クラスでは男の子がやんちゃぶりを発揮する。」 私の大好きなオランウータンの特集番組を偶然に見つける。かわいい顔や愛らしい仕草。それに性格が穏やかなのがたまらないです。小さい子はおしめを付けてます。

「なつよ、テレビ漫画の幕開けだ」(~102回)

 雪次郎が帯広に帰ってしまう。蘭子さんが、打ち上げの時に、「二人だけでお祝いしましょう」と自宅に誘う。それが、「あなたの芝居は下手。ダメ出しをしたい。一緒に芝居はしたくない」との別れになる。それまでは、雪次郎に芝居の実力がついてきたように、映していたのに。蘭子がなぜ、誘ったのか。雪次郎を追い返した後泣いていたが、愛想づかしを言う必要があの時点であったのか? 再放送を含めて3度見たがよくわからない。帯広に帰って雪次郎が菓子職人に戻りたいと言うとき。「父さんのもとでもう一度やってみたくなった。鍛えなおしてください。→ちゃんと謝る」「逃げてねえ、捨ててきた。→決意のほどを示す」と、今までの事件の清算を終えています。その後の新宿の場面で、咲太郎だけが、納得いかない、とのコメントを言っていたが、雪次郎は成功の第1歩を踏み出したのだから、やっぱりもったいないと思う。「かもめ」のポスターをもうはがしたら、と蘭子さんが言ったときに、亜矢美さんが、「うちは思い出を捨てない店ですから」というのは、言い返しだなあ。自分の意志に反する提案をされたときに、参考になります。雪次郎が故郷に帰って、天陽君に会うと、仲の良かった友達の会話に戻る。ひとしきり、しゃべった後に「お帰り」と、しっかり顔を見て言う。そのあと雪次郎がボディタッチをしようとすると、「気持ち悪いわ」と硬軟使い分ける対応は見習いたい。天陽君が「競争じゃないべ。生きるのは」とサラッと言ったが、なかなか心に沁みるセリフです。

ビールの注ぎ方に注意

 夕食時にビールを注いだら、母のグラスが小さく半分以上泡になってしまった。「泡ばっかりや」と言われ、私のと交換したが、それが導火線となり、言い合いになる。「私は泡ばっかりやからそう言うただけや」→「注ぎ方が悪いと言われたと思った。」最後はもう議論も打ち切りになったが、「お前を帝王切開で産んだのに」「私が邪魔なんやろ」等、何度も聞いたセリフで私を押し込めようとする。嫌なことはすぐ口に出すのは昔からなので、我慢をすればいいのだが、ついムッときて反論してしまう。まあもっと注意してビールを注ぐようにすればいいんやろうけどね。母は機嫌を損ねたまま箸をつけないので、私だけ食事を済ませて皿を洗い、別室に行くと、呼ばれて「これはどうすればいいんや?」と聞くので、食べへんかったらしまうけど、というと、「ぼちぼち食べるわ」と言うので部屋に戻る。しばらくたって又呼ばれて、「何であんたは私が食べてるのにあっちの部屋に行くんや?」と怒って、食べ物をそばのごみ箱にぶちまけようとする。慌てて片付けたが、ため息が出ますわ。

和しん(和食 西区西大橋)

さがり牛の定食

さがり牛の定食 日本酒のメニューが壁いっぱいに貼ってある。口数少なそうな坊主頭の店長が一人で切り盛りをしていた。「さがり牛の定食(700円」を注文。肉は柔らかめで小さく切ってあったので、食べやすかった。肉のソースは選べます。やまいもをすった小皿があって、麦とろではないが、ご飯にかけて頂いた。量はちょうど良かったと思う。会社が近くならときどき行く定食やさんになると思います。

訪問マッサージ

 今、母の弁当を家に届けてもらっている。私が不在の時は、セッティングとお茶出しなどをお願いでき助かっている。昨日、デイサービスの弁当配達と訪問マッサージの時間が重なった。先に来た弁当配達のおじさんに、今、マッサージの人が来たのでと伝えることになった。その翌日同じおじさんが又配達の担当で、私に色々と聞く。「あのマッサージの人はどこで頼んだんですか?」→「〇〇先生ですけど。」「介護保険でやってはるんですか?」→「健康保険です」「週にどれくらいですか?」→「1~2回やけど、様子を見ながらです」「書類関係はどうしてはるんですか?」→「同意書を書いてもらいました。」まあ、わりと、ねほりん、ぱほりんと聞きます。 訪問診療の事を最初に聞いたときに、お宅のケアマネさんは「それは介護保険と関係ないので」と冷たく返されたんやけど、と心の中で思いましたわ。やっぱり、よその施設の事は気になるんでしょうね。情報はだれでも欲しいもの。ちょっとおかしかったです。