昼、食べるから

 母の朝食はコロッケとその他1品に決めている。コロッケは柔らかくて食べやすいからだが、お店によっては、一晩おくと硬くなって母の歯にあわないものがある。お腹が空いても、母は嫌いなものを我慢して食べることをしないので、残してしまう。その時、「おいておいてくれたら、昼食べるから」と言って残す。それを昼もう一度出して、「食べる?」と聞くと、静かに首を振る。“あんた、食べるって言ったやん”と心の中でつぶやくが、食べたためしはない。硬くなるコロッケは買わなければいいんだけれど、やっぱりねえ。それは、買い物の都合もあるし、面倒くさいわ。

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