図書館のサイトの紹介「料理の評判もよく、くつろぎのひとときを楽しめる八丁堀天神小路の煮売屋「天神屋」の店主・小五郎は、西国の大名に仕えていた元武士。ある日、博奕打ちの旦那に暴力を振るわれている女を助けたことから、事件に巻き込まれ…。」 2017年の6月に発売されたが、その後続編がないので、又1話きりで終わってしまうのかと思ったが、2019年6月に2年ぶりに第2巻が発刊されたので読んでみた。あきらかに今後のシリーズ化を想定してのストーリー運びになっているように思う。この第1話~第3話もそのように話がつながっていく。殺陣がとても凄い。辻堂さんの風の市兵衛シリーズの「天空の鷹」を彷彿させる。悪党の巣に女を助けに行くときに、武士の時の刀をどこからか出して来るのかと思ったが、なんと、鯵切りと出刃包丁2本を武器として、さらしに巻いていく。この鯵切りで三下のふくらはぎを貫き、指先でで喉ぼとけをひねりつぶし、出刃包丁で顔面半分をそぎ落とし、一瞬の間に4人を倒す。一方、第3話ではこんどは刀で悪党4人を葬る。悪い奴らは四の五の言わず叩き切るのが、痛快だし、話の運びが早い。これが皆、知人友人を助けるところもわかりやすい。2巻以降が楽しみだ。