おちょやん(210427放送)

 いよいよ、おちょやんが、ラジオドラマに出る前段のところが始まった。説得に来たNHKのプロデューサーが、出演を断られて帰るときに、「ほんまはちょっと残念に思うてる。いやーあない柔らかい声、いや、言葉使いやな。久々に聞いた気がするわ」としみじみと述懐する。私が浪花千栄子さんを知ったのは、そのラジオドラマではなくて、テレビでだった。中村雁治郎さんと夫婦の役で、確か船場のお店のごりょんさんの役だったと記憶している。ほんまに柔らかい上品な大阪弁で、今の大阪で話されている言葉とは似ても似つかない、というと言いすぎになるかもわからない。でも、テレビで吉本興業の芸人さんの一部が離す言葉を聞いていると、いつもそのシーンを思い出してしまう。大阪弁は決してガラの悪い言葉ではなかったんやけど、と折にふれて思い出す。

【アナザーストーリー】ネルソンマンデラ

釈放されて黒人の大統領になった、南アフリカの人、ぐらいの知識しかなかった。彼が投獄されている間に、過酷な刑務所暮らしを送っていたこと。刑務所に入るまでは過激な活動家だったこと。看守との人間的な交わりを通じて、考え方に変化が出てきたこと、など、大いに勉強になった。番組の中でも出てきたが、「抑圧するほうも解放されなければいけない」という気づきが大きかったんだろう。

映画「ビッグ」

今朝テレビのスイッチを入れると、偶然に「ビッグ」のラストシーンに遭遇した。遊園地で肩を寄せ合う姿が、印象に残っていたんだろう、「ビック」ではないかとピーンと来た。自宅前で二人が別れる時の景色がとてもいい。トムハンクスが凄く若いので、おそらく2-30年前の映画(1,988年)なんだろう。子供の頃に憧れたアメリカの日常風景のシーンだ。秋で葉っぱが赤色、黄色に変わり、落ち葉も一杯。今のアメリカのコロナの猛威にさらされている姿と思い比べてしまう。これほど、変わってしまった国があるだろうかと思う。

古関裕而 スポーツショー行進曲

引けを取らない

2020/5/10の明日への言葉のクラシックの遺伝子で、行進曲シリーズがあって、日本人の作曲家はいないのかと思ったら、ちゃんと出てきた。紹介者の奥田さんも、演奏後、この曲は名曲と思う、と感想を述べていたが、同感だ。馴染みのある曲ではあるが、聞いたときのワクワク感は全くどの曲に比べても引けを取らないと思う。連続テレビ小説のエールの紹介もあったが、このドラマ、2020年のオリンピックに合わせてのものだったのだ、と改めて気づいた。

クラシックの遺伝子 奥田佳道

行進曲シリーズ

 最初のトルコ行進曲から始まり、途中で古関裕而さんを挟み、最後のスーパーマンのテーマまで楽しめた。そうクラシックが好き、と言えないが、解説を聞いていると、勉強になって楽しい。奥田さんって何でこんなに詳しいのかと思ってしまう。聞き役の森田アナも職業柄、沢山の色んな方面の大家から話を聞くので、機会に恵まれてはいるものの、下調べの勉強も当然必要だろう。知っていて、当然とはいうものの、あらゆる方面の知識が凄いと思う。時々しか聞けないが、楽しみなシリーズだ。

点と線 松本清張

 全く偶然にこの放送をBS朝日で見つけて、少し遅れて見始める。丁度その前日にNHKのBSの「100分で名著」で松本清張シリーズを見て、小説を読んでみたいなあと思っていたところだ。はっきりストーリーを知らなかったので、返って新鮮だった。主人公の福岡県の刑事にビートたけし、警視庁から操作にきた若手の高橋克典が当たっている。物語の展開も面白いが、出てくる俳優面に驚く。ビートたけしの娘役に内山理名、福岡県警の相棒の刑事が、小林稔侍でその奥さんが樹木希林、その他懐かしい人や今は結構主役をはっている人がどんどん出てくる。最後は自決するが犯人に柳葉敏郎、奥さんが夏川結衣。被害者が原沙知絵、そのお母さんが市原悦子、取り調べを受ける役人に本田博太郎、竹中直人、高橋刑事の上役の課長が名高達郎、主任が橋爪功、この映画では端役だが、坂口良子やかたせ梨乃。高橋刑事の後年は宇津井健、内山理名は池内淳子に変わる。彼女のちょっと口をいがめて笑う癖があまり好きではなかったが、それも懐かしい。列車に3等ってあったのか、と思うが昭和の香りが懐かしい。

100分で名著 松本清張

  連休中の特別番組で夕方に「100分で名著」を放送していた。再放送の多い番組だが、こんな時間にやっていたっけ?と思ったが、後で調べるとBSでの特別再放送だった。解説は放送大学の原武史氏、知らない人だが、「昭和の何年代は~」というような感じで、作品が書かれた時代背景を教えてくれて、興味深かった。松本シリーズの全シリーズの再放送だったが、私が見たのは、2編目の砂の器から。どの編も面白かったが、特に3編目のドキュメンタリーの「昭和史発掘」特に「226事件」の解説だったが、私の全く知らなかった事ばかり、特に小説家としての立場の意見と、周りの学者さんからの色眼鏡を感じて、松本清張が頑張った、というくだりは面白かった。こんなに有名な作品を、テレビなどでちょっと、垣間見たことはあっても、本に向き合ったことはなく、ちょっと自分が恥ずかしかった。本当に読んでみるべき作品なのだろうと思った。

傷だらけの天使

 csで懐かしいこの番組をやっている。私が高校生の時だろうか、萩原健一と水谷豊のコンビのこの番組をよく見ていた。筋も覚えていないが、水谷豊と言えば、この中で「アニキ~!」と言っていたのが一番印象に残っている。相棒での取り澄ました刑事の役はもう一つだが、この中での彼は今見てもなかなかいい。出ている俳優さんも懐かしい人ばかりだ。

【始発物語】東急田園都市線の中央林間駅

 始発は5:04→早い 盲人の方用の黄色いプレートを拭く人や、前夜からスタンバイの車両が写る。地道、仕事の緊張、仕事への愛情などを感じる。改札を開くのを何人もの人が待っている。4:45位にすでにホームで列車のドアが開くのを待っている。私も早朝勤務の経験があるが、5時と5時半のこの30分で随分辛さが違ったのを覚えている。スポーツジムの購買担当、スーパー、介護施設の食事を作る人、警備員、設計等、職種を聞くと様々。やはり1番の理由はラッシュをさけるのが多い。都心までは2時間近くかかる(乗り換え案内では押上まで1時間24分)ようだ。この生活を何年も続けている人もいる。運転士ももちろん遅れず来る。乗る人も乗せる人も皆真面目だ。帰って家族との団らんや散歩が楽しみ等、本当に地道な生活をしている人が多いと感心する。話している感じもいい。割とむくつけき警備員の人がのんびりとテレビのアニメを見るのが好きと言うのを聞いて、少し笑ってしまった。